免許シリーズもいよいよ最終回です。ここまでは試験までのお話でしたが、今回は試験当日の流れを振り返っていきます。
準備した書類や実際に提出した書類については、前回書いていますのでよろしかったらそちらをご覧ください。

どなたかの参考になれば幸いです。
※州や施設によって異なる場合があります。予めご了承ください。
費用は、試験を受ける予定の施設の公式サイト等でお調べください。
目次がありますので、必要なところだけご覧ください
①受付
会場は、アリゾナのThird Party MVD(民間のMVD)です。予約していた朝8:00に、受付に進みます。
受付で「ドライバーライセンスを取りに来た」ことを伝えて、まずは申請書を渡して待ちます。私以外には、1人受付を済ませていました。
私が受けた会場では、筆記試験に合格したら路上試験もそのまま受けられました。
提出した書類
今回、リアルIDとして認められるTravel ID Driver Licenseを取得しました。書類は段階ごとに提出するのですが、最終的に提出した書類は以下の5点です。
- Travel ID Driver License取得のための申請書(Application Format)
- I-94
- パスポート/ ビザ
- 車両登録証と自動車保険証
- アリゾナに居住していることを証明する書類2部
▶︎リアルIDについてはこちらに書いています
▶︎書類準備についてはこちらにまとめています
視力テストを受ける
私はメガネをかけているのですが、メガネをかけたまま視力テストを受けられました。視力テストは機械を使ったもので、以下の二種類。
- 指示された列の数字を読み上げる
- 左右のライトが光った方を答える
顔写真を撮影する
視力検査が終わったら、メガネを外して顔写真を撮影します。
写真撮影があることは知っていたので、メイクをして行きました。面白いのが、免許証の写真はグレー。チークやアイシャドウなどの色味は映りません。
※調べてみたらカラー写真の免許証も出てきたので、州によって異なるかもしれません
空港で顔写真を撮る時のような機械で撮影しました。もちろん映りは・・・でしたが(これは私のポテンシャル)、白黒なのであまり気になりません。
サインをする
写真を撮影したあと、「サインして」と言われるまま、タブレットにサインをしました。
なんと、それが免許証にも印字されていました・・・。へなちょこでほぼ読めません。もっとちゃんと書けばよかったです。
筆記試験の費用を支払う
そのままの流れで、筆記試験の費用を支払いました。カードで支払うことができます。
②筆記試験
筆記試験までは、5分から10分の待ち時間がありました。その間は、用意していたノートを見ながら待っていました。
試験の様子については、こちらの記事と重複するところもありますが簡単に振り返ります。
問題と解答用紙を受け取る
受付に呼ばれて、ラミネート加工された問題と紙の解答用紙、鉛筆を受け取ります。
制限時間も特にないので「ゆっくり受けてね」と声をかけてもらいました。
ブースで受験する
ガラスで囲まれたブースで受験します。「もう1人の人と一緒の受験かな」と思っていたら、その方は帰ってしまったので1人で集中して受験することができました。
問題の全てが模擬試験から出題されていたので、すぐに終わりました。うっかりミスをしていないか心配で、念の為見直しました。
ロードテストと免許発行の費用を支払う
筆記試験が終わったら、受付に解答用紙を提出します。採点を待って、「合格」を告げられたあと、ロードテストの受付をしました。

満点の自信があったのですが、点数は教えてもらえませんでした。(聞けばよかったんですが)
ここで、ロードテストの費用と、トラベルID発行の費用をあわせて支払いました。
③ロードテスト
8:40頃、ロードテスト(路上試験)を開始。穏やかそうな女性が担当でホッとします。
出発前の流れ・テスト
まず、「車にエンジンをかけて、運転席の窓を開けて待つように」と、指示されます。
ハンドサインをやったことはなかったですが、ここで筆記試験の勉強で学んだことが生かされました。
ちなみに、
・ハイビームの確認はありませんでした。
・まさか「デフロスター(曇り除去)」の指差し確認をするとは思わず焦りましたが、試験前にたまたまマニュアルで見ていたのでよかったです。
・予想していなかった口頭での問題!これまた、焦りました。思わず「sorry?」と、聞き返してしまいましたが内容は簡単だったのでよかったです。
路上試験の流れ・テスト
試験について簡単に説明を受けたあと、駐車場を出て路上へ出発します。
練習ではいつも会場を右折で出ていた私。本番は左折で出たので、いきなりびっくり・・・冷静を装ってスタート。
ロードテストは当日の交通状況が大事。心配していたのですが、特にトラブルもなく進めることができてよかったです。
感想:ロードテストで心配だったことと実際
- 私の場合は、縦列駐車、3ポイントターン、バックなどはテストされませんでした。
- 実は、英語が聞き取れるかどうかが一番心配でした。事前にそれとなーく「英語が得意でないこと」を伝えていたからか、ゆっくりと丁寧に指示してくれていたのでよかったです。
指示を繰り返したり、分からないときは聞き返したりするようにしました。一度聞き返すぐらいは問題ないと思います。
私の試験官は無駄話が一切ないタイプだったので落ち着いて試験を受けられました。(夫の試験官は、ずっと雑談していたそう)試験官のタイプや性格は運ですね・・・。
- 同じ州でも地域によって交通状況が異なるかと思いますので、比較的落ち着いたエリアで受験するのもいいかもしれません。
試験場に戻り、合否を言い渡される
駐車場に戻ると、「好きなところに駐車して」と指示されました。空いたところに前から突っ込む形で駐車。
無事、駐車できたら間髪入れずに「You passed! 」と一言。「わーーーthank you!thank you!サンキューーーー!」と、感情を爆発させて喜んでしまいました。
冷静な試験官も最後は笑顔で「おめでとう!」と言ってくれて嬉しかったです。「ほとんど大丈夫だけど、スピードの調整には気をつけてね」というコメントをもらいました。
車から降りた私の喜びようで、遠くから見ていた夫も合格だと悟ったそうです。
④仮免許をもらうまで
出発前の試験を含めて、ロードテストから戻るまでは30分ほどかかっていました。受付で待つように伝えられます。
提出した書類
「そう言えば住所を証明する書類を提出していないな」と思っていたのですが、ここで提出を求められました。
私は(住所が確認できる)社会保障番号(SSN)が届いたときの封筒、日本の銀行から書類が届いたときの封筒を提出しました。書類についてはこちらをご覧ください。
仮免許を受け取る

内容に問題ないかを確認し、書類にサインし、仮免許証を受け取ります。仮免許証はペラペラの紙1枚で不安になりますが、大事に保管します。
2週間でカードタイプの免許証を受け取れると説明を受けました。
後日談:2営業日で免許が届いた!

2週間ほどかかると言われていたのですが、なんと、木曜日に受験して、月曜日には免許証が届きました!驚きの早さです。

アリゾナっぽいサボテンや山が描かれていてかわいい。
無事、免許が取れてよかった!
「アメリカで免許なんて絶対無理!」と思っていた私が、1か月と期限を決めて挑んだ運転免許取得への道のりも無事ゴールを迎えることができました。合格したときの喜びは最高でしたが、期限を決めたことで、逆に1か月ずっとドキドキしていたかもしれません。運転に不安がない方は、もっと短期間で挑戦してもいいかもしれません。
民間のThird Party MVDは、通常のMVDと比べて費用が高いです。ただ、並ぶことなく、所要時間1時間半で仮免許を受け取れたので、Third Partyで受けることができてよかったです。リアルIDという身分証を手に入れることができました。
何度も書いていますが、州や施設などによって状況は異なるかと思います。それでも、少しでも、どなたかの参考になれば嬉しいです。

応援しています!
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